退職自衛官のキャリアメンター|民間企業で働く方法

青木さんの挑戦:自衛隊からITエンジニアを経てプロジェクトマネージャーへの転身

    
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青木さんの挑戦:自衛隊からITエンジニアを経てプロジェクトマネージャーへ...
こんにちは、桜庭将です。

時代はどんどん移り変わり、今では多様なキャリアパスが開かれています。特に自衛隊から民間への道は、ちょっと大変な挑戦でもありますが、新しい可能性が待っています。ただ、その一歩を踏み出すのはなかなか勇気がいるもの。そんなとき、一人で悩まずに、専門のサポートを受けてみてはいかがでしょう?

今日は、海上自衛官からITエンジニアに転身、その後すぐにプロジェクトマネージャーに昇進を果たした青木さん(転職時33歳)に、その経験についてお話を伺います。転職の道のり、自分のスキルを再発見すること、新しい仕事に慣れていく過程…青木さんのお話を通じて、あなたも自分の新しい可能性を見つけていくヒントを得ていただけたら嬉しいです。

自衛隊から未経験でIT業界に転職

── よろしくお願いします。それではまず、自衛隊を辞める決断をしたとき、どのような想いを抱いていたのか、その時の心情を教えていただけますか?
青木:はい。自衛隊を辞めようとしたとき、心情はなかなか複雑でした。というのも、私は元々、怠ける、逃げ出す、期限を守れない、この3点が揃ったどうしようもないダメ人間だったんです。でも自衛隊に入隊して、海上自衛隊の一員として鍛えられたことで、人間的にかなり成長できたんです。だから自衛隊での経験には感謝していて、ちょっと辞めることに罪悪感はありましたが、元々定年まで自衛隊にいるつもりはなく、一皮むけたら民間に行こうと決めていたので、辞める時期をずっとうかがってました。

── 入隊当初から転職することは決めていたけど、時期やタイミングについては決めていなかったということですね?
青木:そうです。ただ年齢的にも若いほうが転職市場では有利ということは認識していたので、そろそろ決めないとやばいなと焦ってました。まだ新鮮でピチピチな時に、市場に売り出したいじゃないですか(笑)男として成長できて脂がのっている今こそ転職するべきなのに…と悶々としてましたね。タイミングが掴めなかったというよりは、タイミングは分かってました。でも自分のレベルアップにつながる転職先が見つからない、転職先でうまくいく確信が持てない、そんな状態でした。

── なぜ確信が持てなかったのでしょうか?
青木:自衛隊の経歴を次のキャリアにどう活かしていくか?この答えがみつからなくて、決めかねていたんです。求人情報を見ていても、自分が落ちぶれるというか、成り下がった転職になってしまうなと。有名な大手転職エージェントに相談してもピンと来ない。自衛隊で培ったスキルを活かして自分はレベルアップしたかったのに、それを活かせる場所が見つからないという感じでした。

── なるほど、それが働き方への不安として転職の足を止めていたんですね。
青木:そうです。やはり自衛隊と民間企業の間にギャップっていうんですかね、大きな溝があることを実感しました。よく「つぶしが効く・効かない」って言いますよね。まさにその状態で、自衛官としてならうまくいっていた自分の武器が、他の業界では価値がないんじゃないかって凄く悩んでました。

例えば海上自衛隊での「チームワーク」や「徹底した自己管理の習慣」は、私にとっては明らかに価値あるスキル、と認識していたんです。確実に作業を円滑化できていましたし。その他にも普通の人なら絶対に悲鳴を上げてしまうような厳しい経験、誇れる経歴がたくさんあると思っていました。でも、自分の経歴やスキルが、どの業界、どのポジションで評価されるのかを見つけ出せなかったんです。あと企業はそれを評価してくれるのか?っていう不安もありました。

── 自衛隊と民間は世界が変わりますからね。ミリタリースキルを民間企業に適応させることを転職計画科では「アダプテーションとかトランジション、スキルの翻訳」と言います。このことは青木さんも十分知ってくれていると思いますが。ここで考えるのが面倒だ!と放り投げて、損している人も多いんですよ。
青木:まさに「翻訳」ってぴったりな表現だと思ってます。日本語から英語に翻訳するような難しさがありました。本当に別の世界です。友人でさえ、自衛隊の経験や仕事内容を伝えても、それが一般的なビジネスシーンとは全く切り離されていると考えますからね。ただただ「すごい世界だね」と。それに当の本人である私自身もそうでした。自衛隊の経歴やスキルがどんな職業なら活かせるの?もしそれが分かったとしても、それをどういう文脈で企業に分からせるの?価値を伝えればいい?これはなかなか難しい問題だなと感じてました。

── 自衛隊の経験を放り投げて、民間企業で一からやり直すという考えにはならなかったですか?

青木:はい。それはありませんでした。確かに私には自衛隊の経歴しかありませんでしたから、企業から見たら社会経験に乏しいと評価される。下手したらただ年を食った新人みたいな見られ方をするのでは?と自信も失いかけてました。でも私は自衛官として生きてきたことに誇りをもっていましたし、それが唯一の経歴であり、絶対的な武器なんです。それが認められないなら自分には何も無い!(笑)それに、教材に書かれていた「あなたが自衛官時代の自分に敬意を払いたいなら」という言葉が胸に刺さったんです。民間企業でやっていく上でこれまでの自分の歩みを消去しなきゃいけないって、なんか自分の人生を否定、自分で自分を否定することになりますし、他人から否定されるものにしたくないと感じました。

だからそのキャリアを無いものとして、民間企業でまったく自衛隊スキルを使わないでゼロから新卒みたいに仕事をするのは嫌だったんです。「俺、社会経験ゼロじゃないし」みたいな(笑)

── その気持ちすごく分かりますよ。事実、自分の武器をアピールして転職したほうが有利ですからね。
青木:はい、それなのに「自分の武器をどうやって民間企業に関連させるか」それが分からなくて転職の失敗しか見えない。年齢的にもなるべく早く転職を決めるべきなのに、、、という感じでした。その時に導いてくれたのが転職計画科さんでした。

── どのように見つけてくれましたか?
青木:元同僚の紹介です。その彼も、転職計画科にお世話になって、自衛隊から民間へとスムーズに移行できたと教えてくれました。久々に会ってみると見違えるように変身して、立派な会社員になっていて、正直かなり驚きました。その彼からの推薦もあり、また、彼そのものが自衛隊の経歴を上手に活かしたキャリアの成功例だったので、私も転職計画科さんのサポートをお願いすることに決めました。

── 転職計画科のコンサルティングを受けた結果、どのように青木さんの不安は軽減されましたか?
青木:そうですね、自衛隊の経歴が新たなキャリアにどのように活かせるか、その答えがはっきりと分かりました。「自分は使えない存在なんじゃないか」という悩みや不安が一切消えて無くなりましたし、自分のスキルがどれほどの価値を秘めているのか深く理解できて、自信を持てるようになりました。それまでは「自分は民間じゃ通用しないのかな、、、」って自信を失ってましたから。

── 自衛隊の経歴やスキルを活かして民間企業にどう適応できるかが分かったのですね?
青木:はい。担当さんがものすごく良い人で、私の経歴とスキルが民間企業の要求とどのように連動するかについて深い知識を持っていましたので、迷わないように正しくリードしてくれたんです。それに自衛官特有の問題や懸念についても理解があったので「さすが自衛官専門なだけあるな」と、ものすごく安心感があり心強かったです。担当さんのサポートがあったおかげで、自衛隊での経験が、私が今いるIT業界にがっちりハマることが分かりました。

── 青木さんは現在はIT企業で働いていますよね。自衛隊で得たスキルがIT業界でハマると分かったきっかけは何だったのでしょうか?
青木:きっかけは、「スキル・ブラックスミス」です。(スキル・ブラックスミス=自分の強みやスキルを「武器」や「装備アイテム」に見立てて視覚的に表現するワークショップ)武器のイラストをかいて、その武器ひとつひとつに名前をつけて、さらに機能や効果を書くといった。転職計画科さんの数ある教材のなかで一番のお気に入りです。

── ユニークですよね。JamesTomotami氏の傑作のフレームワークです。
青木:めちゃくちゃ楽しかったです。「管理王の剣」とか「冷静さの指輪」ってアイテムを作りましたからね(笑)もちろん楽しかっただけでなく、自分の強みやスキルを武器に見立てて考えることで、たしかにそれを持っていることを認識できたり、その武器を手に入れた自分を誇らしく思えて自信を持てたり、どの武器なら「このビジネスの戦場で有利に戦えるか?」とか「あの戦場ならこの武器が使えそうだ」といった洞察を得る手助けになりました。

あとそれと、一点言いたいことがあります。私にとって重要な気づきです。

── 重要な気づき、なんでしょう?
驚きなのが、精神状態が変わることで、求人情報を見る目も変わるんですよ。スキル・ブラックスミスのワークで自分には武器があることを知る。確かめる。それも武器に名前を付けることによって、ただの武器ではない「神聖なる武器」を手にした気持ちになる。もう自分が勇者とか英雄になったように思えるんです。自分に対する自己肯定感が湧き溢れてくるので、自信がないとか、自分には無理だといったブレーキが外れて、どれも挑戦したくなるんです。どれも自分にとってのチャンスだと。その精神状態に入れたからこそ、今のキャリアに進むことができたと思っています。そこまで気持ちが上がっていなければ、おそらく今より年収の低いところに入っていたと思います。

私という人間は変わりませんよ。経歴も変わりません。でもその時は目つきが変わったと思いますし、不安や心配の精神状態で判断することと、最高のモチベーションで判断することは全然違う結果になるってことを、スキルブラックスミスのワークで学んだので、それをインタビューを見る人には伝えたいです。はい。これ本当に重要なので!

── 良いことを言ってくれましたね。本当にその通りです。だからこそスキルブラックスミスは全員に受けてもらいたいと私たちも思っています。それで、青木さんのスキルセットがIT業界なら使えるぞ。と思ったんですね?
青木:そうです。私の武器の特性や効果を最大限に発揮できるフィールドはどんな場所になるだろう?と考察していたときに、自衛隊で培った「自己管理能力」や「困難な状況での判断力」がIT分野、特にPM(プロジェクトマネジメント)で重要な働きをすることに気がついたんです。

── そのインスピレーションはどのように生まれたのですか?
青木:スキル・ブラックスミスを終えて評価を受ける際の担当さんの言葉がきっかけでした。これだと思った瞬間は、PM(プロジェクトマネジメント)について語ってくれたときです。ITの現場は予測できないトラブルに直面することが頻繁にあるため、適切な判断をスピーディーに下す能力と、プロジェクト全体を見渡して成功に導くリーダーシップが求められると教えてくれました。あとはリモートワークで自宅勤務も増えているから管理能力も求められるとのことで、これらが自衛隊で培ったスキルと見事にマッチしていることに気づかせてくれたんです。

── 気づきを得るまでに困難や難しい挑戦はありましたか?
青木:いえ、スキル・ブラックスミスのワークは楽しく取り組めましたし、ガイドラインに則って進めていけたので、特にそのような困難はなかったです。逆にいきなり答えを与えてくれるのではなく「気づける状況」を与えてくれました。それがすごく良かったです。他の転職エージェントは答えをすぐに言うんですよ。例えば「君はIT業界が向いてるよ」とか「広告会社がいいんじゃない?」みたいに。でも私に考えさせて、自発的に気づけるようになっていて、そこに転職計画科の哲学が感じられました。その気づきのプロセスを与えてくれたからこそ、職を考える過程で変化や成長していることを実感できましたし、なぜ自分がその業界に進むのか?というモチベーションの源泉が生まれました。ハッキリとした明確な意志を持つことができました。

── 「自発的に気づく」プロセスを通らないと目標を与えられただけになりますから、それでは本当のモチベーションは生まれませんからね。IT業界への転職を果たすまでに他に考えたことはありますか?
青木:私のスキルがITの、特にプロジェクトマネジメントで活かせることを掴んだので、次はそこでの目標を考えることをしました。担当さんから「その業界に目星をつけても、スグに飛びついてはいけない」と教えてもらったんです。たとえば同じようなポジションでも最初に入る会社によって年収も変われば、キャリアアップの機会も変わると教えてくれたので、自分の成長計画とIT業界で長期的にキャリアを築いていく道筋を何パターンも広げて検討しました。そのときに教えてもらった「イン・アップ・マックス」のフレームワークを活用したんです。IT業界にどの形でインして、キャリアアップを果たして、最終どこまで目指せるのか、自分のマックスはどの地点になるのかを探究しました。色んな組み合わせのパターンや何種類もの道順を検討しました。そこで共通点や欠かせない要素、身につけるべきスキルがあることを発見し、焦点が絞れてきたんです。

── 「イン・アップ・マックス」のフレームワークは青木さんのIT業界での成功の道筋を描くことに役立ちましたか?
青木:はい、間違いなく価値ある教材でした。これもきっと転職計画科さんの狙いだと思いますが、その作業をしたことでIT業界に対する理解を深めることができて、業界に詳しくなれたんです。「この会社に入るとしたらライバル企業はここだな」「ここはファッションのECサイトに強い会社だから、経験を積んだらこの会社に行けそうだな」とか。たくさんの可能性や選択肢があることにワクワクしましたし、詳しくなれたことでリアルに自分の働き方をイメージできました。その上でエンジニアとして最低限の知識や技術を学びましたが、イメージが先行していたこともあって、割と苦労と感じることなくスムーズに覚えることができました。

── そこで働く光景をイメージする、しかも「ありありとイメージする」って凄く大切なことですからね。
青木:はい。だからおそらく、最初の時点では「ITに向いてるらしい」「うまくやれるだろう」という楽観的なレベルの見方だったんですよね。もし全く自分と噛み合わない業界だったら、そのまま勢いで入社して事故ると思います。「あ、転職失敗した」となる。でも自分の武器(スキルや経験)が、どのフィールドなら活かせそうか、能力を向上させるためにどんな成長が必要なのか、年収を上げるためには何が必要か、どんな経験、どんな知識か、どんな人脈か。そういったことまで考えることができました。

── それはもう、確信をもって転職できちゃいますね!
青木:はい。もうその時は、自信と希望に満ち溢れていました。やっていけるぞと確信したので、転職計画科さんに相談する前とはまったく違う自分になっていました。

── IT業界、プロジェクトマネージャー(PM)としての日々の仕事や、自衛隊での経験がどのように活かされているかを具体的に教えてください。
青木:はい。今はプロジェクト全体の進行管理やチームメンバーとの対話、問題解決など、幅広い業務を行っています。どの仕事でも自衛隊で得たスキルが非常に役に立ってますね。チームの結束を強化することが面白いくらいにうまくいってるんです。メンバー同士が助け合える協力の文化を築くことで、効率よく作業を進めるようにしていますし、的確に目標達成を指揮しているという感じです。どれも海上自衛隊での経験、チームとして働くことへの深い理解のベースがあったからこそだと思います。もちろん私よりも優秀なエンジニアはたくさんいますが、プロジェクトを率いる能力を買ってもらい、見事に自分のスキルを活かすことができています。

── 他にも、これは自衛隊で身に付けたことが効いているなと感じる場面はありますか?
青木:自己管理能力を養ったことですね。日々の業務で大いに役立っています。これは、時間管理やプロジェクトの進捗の確認、必要に応じた調整と、多くの面で活かされています。あとは海上自衛隊の経験で度胸がついたと言いますか、何が起きても動じないことでしょうか。困難な状況でも冷静な判断を下すことができるので、それがチームメンバーから信頼される存在になるための重要な要素になってます。

── 転職計画科のサポートがなければ、自衛隊でのスキルを活かすことは難しかったと思いますか?
青木:それはもう、完全に「はい」です。サポートがなければ、自衛隊で得たスキルが一見関連性がないように見えるIT業界で活用できるとは気づかなかったと思います。視野が広がりましたし、提供してくれた視点やアイデアがなければ、自分の潜在能力に気づくのは難しかったと思います。仮に自分でIT業界に目星をつけていても、プロジェクトマネージャーというゴールを見ていなけれは、いちエンジニアどまりになっていたと思います。周りの優秀な人たちの中で埋もれていたんじゃないかな…。エンジニアでありながらプロジェクトマネージャーとして自分をマーケティングしたことが就職活動の成功にも繋がりましたし、他のエンジニアが見ていない場所を見ているといった点で会社からも高く評価してもらっています。成功の道を切り開くことができたのは、間違いなく転職計画科さんのサポートのおかげです。

── ありがとうございます。自衛官の価値を見出すプロセスについてどう感じましたか?
青木:転職計画科さんは、自衛官特有のスキルや経験をどう民間に活用できるかについて、かなり研究しているなと感じました。私が初めて担当さんと話したとき、経験やスキルについて詳しく話す時間があったのですが、そのなかで私の価値観や能力について深く理解していると感じました。これがたとえば一般的な社会人を相手にした転職エージェントだったら、評価できる目を持っていないというか、自衛官特有のスキルや経験について正しく評価できないと思います。その知識も理解もないはずです。

── 転職計画科を他の自衛官におすすめしたいと思いますか?もし推薦するとしたらその理由を教えてください。
青木:全力でおすすめします。ひとりで転職するな!と言いたいです。転職計画科を推薦する最大の理由は、自衛官の独特なスキルと経験を理解していて、それを市場で価値あるものに変換するノウハウを持っているからです。私は自衛隊での経験がどのように転職で役立つのか見つけるのが難しいと感じました。自衛隊を退職することを考えている人にとって、このような理解とサポートを提供できる組織は他にはないと思います。

転職計画科の存在が私の転職成功を支えてくれて、新しいキャリアへの適応を助けてくれたので、自衛官を理解し、能力を最大限に引き出す方法を見つけてくれる転職計画科の専門的なサポートは、自衛隊を退職しようと考えている人々にとって、まさに頼もしい存在だと思います。

今すぐ行動しましょう!

青木さんはIT業界にエンジニアとして入り、すぐにプロジェクトマネージャーの役職を得ることができました。このエピソードからわかる通り、自衛隊の経験とスキルは、様々な業界で大いに活用することが可能です。そして、そのためには転職計画科のような専門的なサポートが不可欠です。もし、あなたが自衛隊を退職し、新たなキャリアパスを模索しているなら、転職計画科のサポートを是非受けてみてください。あなたのスキルと経験を最大限に活かすための具体的なアドバイスとサポートが得ることができます。ご質問やお問い合わせは、このウェブサイトからいつでも受け付けております。新たなキャリアの扉を開く一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。

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