【成功法-人生急展開】自衛隊を辞める最高のシナリオ。自衛隊の給料と階級の残念な知らせ。
辞めることが最善になるとしたらどうだろう?
辞めないで自衛隊を続けるとしたら
人生どうなるだろう?
男なら誰でも立身出世を考えると思う。どうせなら美味しい立場で、美味しい思いをしたいよな。金も稼いで安定も手に入れて、家族や大切な人たち、そして自分自身を幸せにしたいよな。
自衛隊の給料に直結する階級
自衛隊は公務員だから安定してる!とありがたく思ってるかもしれない。
だが、いくら安定しているからと言って、昇給のスピードや何歳でいくらもらえるのか把握していないと、ライフプランも立てづらい。
安定が故に自分の稼げる金額の頭打ちが決まっているのが、自衛隊ふくめ公務員の特徴だ。
人生を長い目で見て「自衛隊は本当に安定してるのか?」も定かではない。
一般企業のように歩合や副業など「案件獲得」で稼ぎのボリュームが増える訳ではないから、限られた収入をどう使っていくか緻密な生活設計が必要になるだろう。
自衛隊は民間企業に比べて定年も短い。そのためにこれから自分はどれだけ稼げそうか?知っておくことが、生活や人生を豊かにする上でとても大切な作業だと思う。
- 自衛隊階級はどんな感じで上がるの?
- 自衛官はどれくらいお金もらってるの?
自衛隊に入ったらどのように昇進していくのか改めて整理しよう。
最後は、オレが考える自衛隊キャリアハックを紹介する。自衛隊というキャリアを活かして、金持ち・時間持ちになろうというシンプルなテーマだ。
今回は現役の自衛官、自衛官にこれからなろうという人、自衛官の彼女や奥方、自衛隊の収入が気になる人に向けて、自衛隊の階級事情について元自衛官が簡潔に説明するよ。
\\この記事でこれがわかる//
・自衛官の階級の昇進スピードがわかる
・実際に甘くない
・自衛隊を辞める前に何をすればいいか
自衛隊の階級-いったん確認しよう

俺は陸上自衛隊の出身だから、今回は陸上自衛隊に絞って解説する。自衛隊の入隊方法はおおむね4つに分類される。
- 自衛官候補生
- 一般陸曹候補生
- (幹部候補生)
- 防衛大学上がり
全体のうち8割以上が自衛官候補生、一般陸曹候補生として入隊。入隊当初は一番左の「自衛官候補生」または「2士」という階級から始まる。
現在自衛官の数は約250,000人。そのうち8割が「士」または「曹」に位置付けられている。
※注 今回は高校または大学を出て自衛隊に入った人がどんなスピードで昇進できるかを解説。防衛大・防衛医大卒や、高等工科学校卒、技術職として入隊した特殊な事例などは省略。
自衛官候補生&一般陸曹候補生の昇級|「3曹」からは実力

自衛隊の昇進タイミングは「自衛官候補生→2士→1士→士長」と入隊が同じであれば皆、同じタイミングで昇進する。しかし「3曹→2曹→1曹→曹長→」の過程では完全実力主義になるため、成績が優秀な人から順番に昇進することになる。
「自衛官候補生」と「一般陸曹候補生」
自衛隊の募集は2パターン。
「自衛官候補生」は、派遣社員や契約社員のようなもので任期が決められている。入隊して2年おきにやめるか、続けるかを決めることができる。契約上は1度退職し、新たに入隊した、ということになる。
「一般陸曹候補生」は、任期がなく、定年まで一生自衛官として働きつづけることが前提の入隊制度。給与、昇進スピードが若干優遇される。自衛官候補生と一般陸曹候補生では、生涯もらえる給料の総額はかなり変わってくる。
「自衛官候補生」の士長までの昇進スピード
最初の6ヶ月間 | 自衛官候補生 |
6ヶ月後 | 自衛官候補生→2士 |
6ヶ月後 | 2士→1士 |
1年後 | 1士→士長 |
駐屯地の地域や、成績等で細部は変わってくるが、自衛官候補生の手取りは最初は8万円で、士長になると約19万円。最初の半年の教育が終わると自衛官候補生は一時任用金として10万円ほど支給される。
「一般陸曹候補生」の士長までの昇進スピード
最初の6ヶ月間 | 2士 |
6ヶ月後 | 2士→1士 |
1年後 | 1士→士長 |
最初の手取りは13万円で士長になると19万円。自衛官候補生と比較すると、士長になるまでが6ヶ月早いため、3曹になるための試験を早く受けることができる。
「3曹」からの昇給スピードは

「3曹」からは本当に長く、ここからは実力主義の世界。最短4年とあるが、いくつもの栄誉ある章を受賞する必要があり、4年で3曹から2曹になる人は非常に稀だ。長い人は20年かかる人もいる。昇級後に定年ということも十分あり得る。
また2曹から1曹になるのも最短約6年〜と、とても長い期間同じ階級になる。昇級に時期はもちろん、普段の勤務態度からも判断されるが、
1番の判断材料は士長から3曹になる際の教育中にどれだけ優秀な章を取れるかで大きく左右される。
自衛隊の定年退職後は余裕がない?

定年退職する年齢は、階級によって変わる。
「3曹~2曹」は53歳、
「1曹~2佐」が55歳、
「1佐」が56歳に定年となる。
民間企業に比べるとかなり短い。自衛隊の退職時の平均階級はおおよそ「1曹」「曹長」で定年を迎える人が多い。(55歳)
え!?
階級表をみると半分もいってないじゃん
と思うかもしれないが、階級はそう簡単に「ポンポン」と上がるものではない。もちろん3曹や2曹で定年退職(53歳)する人も多い。
自衛隊は50代前半で定年を迎える人がほとんどということだ。
一般的な公務員の定年は60歳だからそれより短い。さらに民間企業の定年退職は、2013年から政府が60歳→65歳へと引き上げ、2025年には定年制を採用しているすべての企業において「65歳定年」が義務となる。
この点を考えてみてどうだろう?自衛隊の定年後の収入は年金だけで暮らしていく、というのは今からかなり節約していかないと老後は大変になるかもしれない。
年金は下がり続けているし、もしかしたら貰えないかもしれない。2022年からいよいよインフレの影響で、物の値段がどんどん上がっていく。受け取る給料の額面は変わらないのに、出て行くお金は増える。1,000円で買えてたものが、1,200円出さないと買えなくなる。やばいよね。資産は減る一方なんだ。
成長なきインフレ
「食品や生活必需品の値上げ」



定年が早すぎるデメリットはシンプルに収入の差として現れる。自衛隊を53歳で退職したとしたら、民間企業に行けば12年も長く仕事ができる。
仮に年収350万円だとすると
12年間で4200万円稼げる。この差は大きい。
現実的に退職したあと平均寿命までの約30年を年金の収入だけで暮らしていくのは、今からかなり節約して貯金していかないと生活が大変になってしまうだろう。
50代の転職はかなり厳しい。年齢という部分でも厳しいのだが、自衛隊に長く居続けたことで民間企業で働いた経験がないのは採用する側としては、厳しい判断をせざるを得ない。
だから若いうちに転職するか?幹部になるか?のどちらかを選ぶしかない。
一般人が幹部になるためには?

幹部になりたいなら幹部候補生というものを受験する必要がある。自衛隊に入隊後、幹部の道に進みたい人は幹部候補生を受験して、教育終了後、飛び級して曹長になる。
自衛隊の幹部の仕事はどうだろう?階級の高さは責任の大きさだから、給料が高い代わりに責任が重くなる。その責任の重さと給料が見合うだろうか?
実際に自殺者の割合が多いのは幹部のほうというデータがある。残業時間も月200時間を越える。
お金がもっと欲しいから幹部になるという安易な考えはやめておいた方がいい。
だったら民間企業を選ぶべきだし、民間企業は幹部クラス以上の収入を得ることができる。頭打ちが決まってないから、やれば稼げる世界だ。
参考:自衛隊幹部候補生とは
最後 自衛隊ならではの成功法
ここまでのまとめ
- 士長までの階級は自動的に上がる
- 3曹からはとても長い
- 定年の階級は、1曹や、曹長が大半
- 早く昇級したいのであれば幹部候補生になる
- 幹部は激務であり、収入の増加を目的に目指すなら民間企業のほうがいい
「自衛隊に入らなければよかった」なんて声も聞こえてきそうだが、人生戦略としてフル活用すれば強味になる部分もある。実際に俺はその強みを活かしたおかげで、今とても良い思いをしている。
それは自衛隊という「信用力」だ。
定年が短い、収入は少ない、毎日のルーティンでつまらないとはいえ「収入が絶対に途切れない」という部分では金融機関から評価されている。家や車のローンが通りやすいという話はキミも聞いたことあるだろう。
実は俺が自衛隊を辞めるとき、その信用力を活かしきってから退職した。どういうことかと言うと、金融機関から融資を受けて不動産を手に入れたんだ。そこから最初の不動産を担保にして新たに別の不動産を手に入れて…と所有数を増やしていき、不動産オーナーとして家賃収入を得るようになった。もちろん民間企業に転職して仕事もしていたのでダブル収入だ。
民間企業に入社したばかりでは、なかなか下りない金額でも自衛隊ブランドは強い。若くても融資を受けて不動産オーナーになれる。
自衛隊を辞めてもし転職先でうまいこと行かなかったとしても、「俺には不動産がある」と思うと気は楽だ。実際に遊びまくる目的で無職になったときも、生活に困ることはなかった。
やられっぱなしでいいのかい?キツくてしんどい思いをしてきた自衛隊をただ辞めるだけでは能がない。自分の立場を賢く利用して、人生の起爆材にしてから、辞めてやろうじゃないか。
そう思って俺は人生最高のシナリオを描くことができた。
その経験を同期の自衛官にも伝えて、「自衛官の不動産の始め方」をタダで教えてあげたり、転職先をアテンドしてあげたり、同じ道を辿ってもらっている。今ではみんな、時間にもお金にも余裕ある生活をしている。
「なかなか辞めさせてくれなかった自衛隊」というキッカケがあって「一矢報いてやろう」という気持ちで、足りない頭をフル回転させた。その結果が今だ。もしもすんなり辞めさせてくれていたら、今のような不動産を手に入れて家賃収入で暮らして、家族を養って、人生3周くらいできるお金を手に入れることは出来なかったかもしれない。
だからあの時の頑固な上司には感謝してる。
自衛隊を辞めても、自衛隊に入ったという事実は変わらない。キツイ訓練や理不尽なことや、共同生活もあったから、強烈な思い出として一生忘れる事はできないだろう。自衛隊の経験を良い思い出にするのか、それとも「アレのせいで人生オワコン…」と思うのか。それは辞める前・辞めた後に何をするかによって決まってくる。
辞めるということは少なからず自分にとっては「これじゃなかった」「間違った選択」と考えてる訳だから、「辞める」ことを「プラスに持ってく努力」を真剣にやっていかないといけない。
精神的にキツくてすぐに逃げ出さないとマズイ状態なら、すぐに辞めるべきだ。心が病んでしまうと回復するのにかなりの時間が掛かるし、ずっとしんどい思いと戦っていかないといけない。
でももう少し辛抱できるよってことなら、自衛隊キャリアをフルに活かして計画的に辞めようじゃないか。計画的といっても1〜2ヶ月もあれば十分な手が打てる。
自衛隊というキャリアをハックできたと俺は思っている。
その方法をキミも辿っていきたければ、他の自衛官たちと同じように無償で教えてあげよう。自衛官ならではの戦略をキミにも共有する。しんどい思いをした分、あとは人生楽しむだけだよ。
キミも仲間になろう。