職務経歴書|採用担当者が見ているところ|人事の考え
職務経歴書|採用担当者がチェックするポイント
ただ志望企業に入りたい理由を伝えるだけではなく、自分を雇うメリットをバンバンアピールすることが大切です。
入社後の活躍イメージが持てるか
職務経歴書は「入社後に自分が活躍できることを裏付けるための書類」です。具体的にどのような形で企業に貢献できるか、という視点から記述することが求められます。そして内容には、採用担当者が求めているスキルや経験と合致することが望ましいです。よくありがちな失敗は、まるで年表のように書くことです。自分のこれまでの仕事を並べるだけではナンセンス。活躍イメージを持ってもらうために、自分の経歴のどこを重点的にアピールすればよいか?をしっかり考えた上で、書類にしましょう。
企業側のニーズに応えているか
求める条件にどれだけマッチしているか、自社にどれほどの価値をもたらしてくれるかという視点で採用担当者は考えます。あなたの経歴から”自社への貢献度″を推し量ります。しかし、自衛隊での経歴やスキルは、一般的には評価がむずかしいとされています。例外としては「航空自衛隊→航空関係の会社」「陸上自衛隊→運送会社」のように直接活かせる転職もありますが、ほとんどの自衛官は内容を工夫することが求められます。あなたは職務経歴書のなかで、これまでの経験とスキルが新たな職場でどのように活かせるか、どんなふうに適応させるかを明確に示す必要があります。
民間の業務とどう結びつけるか、つまり「スキル翻訳」がキーポイントです。部隊で成果を挙げたエピソードや事例をもちいて「これは企業のこういう場面で役立ちます。」「自衛隊での経験は〇〇の仕事でも活かせると考えています。」などと伝えることです。
採用担当者にとっては、自衛隊の経歴やスキルを見ても、それがどう役立つのかハッキリ示されていなければ、その価値を理解しません。なんとなく伝わるだろう、分かってくれるだろうと期待してはいけません。職務経歴書は、言ってみれば自分を売り込むための書類。アピールが不十分な人と効果的にアピールできている人、入社意欲があると思われるのはどちらの人か?という視点で考えてみてください。
自衛隊の経験が自社にどうやって活かせるか、それをわざわざ考えてくれることはありませんので、あなたが自ら翻訳して伝える必要があります。あなたが相手に伝えることを怠らなければ、それがどんな価値を持っているかきちんと評価してくれます。
キャリアに一貫性や関連性があるか
職務経歴書ではキャリアの一貫性も見られます。経歴がバラバラでなく一貫性があるかどうかチェックされます。一貫性がないと、「なぜその仕事をすることになったのか?」と疑問を持たれます。それは例えば、左遷されたのか、不祥事を起こしたのか、飽きっぽいのか、などのマイナスのイメージにもなりかねません。本番の面接ではその部分に質問が飛んでくることもあります。異動や臨時勤務など自衛隊ではよくありがちなことなので、あらかじめ補足を入れたり、答えを用意しておきましょう。
これまでの経験と成績
職務経歴書は「どんな職場で」「どんな仕事を」「どのように」やってきたか、そして「どんな成績を残したか」をわかりやすく伝えることが求められます。これまでの経験やスキル、達成したこと、出した成果を具体的に書いていきます。しかし、たとえ前職で輝かしい経歴があっても、それが応募先の職種とあまり関係ないと思われたらアウトです。だからこそ「どんな経験がどう役立つのか」をアピールすることがとても大事です。
言葉だけじゃなく、数字やリアリティのある具体的な事例を使ってアピールしていく。企業はそれを見て、あなたがどんな価値を持っているのか、自社でどんな活躍ができるか判断できます。
職務経歴書の細部へのこだわり
最後に、職務経歴書は、あなたが入社後にどんな活躍を見せてくれるのか、その姿を採用担当者がイメージできるようなものでなければいけません。そのためには、余計なことやムダなことは書かず、要点をガツンと簡潔に伝えることが大切です。あとは誤字脱字のチェックです。