退職自衛官のキャリアメンター|民間企業で働く方法

退職代行サービスの運用方針・これまでの歩み・運営志向など

 

ここでは「退職代行サービスの方針」について解説

なぜ自衛官専門の退職代行から始まったのに、今はそれをサブにしているのか、自力で辞める特別な方法を公開し教えるようになったのか、転職計画科のこれまでの歩みから今のスタイルが分かりますよ。
そして、退職代行を利用する前に必ず知ってほしい内容も含まれています。転職計画科の立ち上げメンバーで“転計イズム”をよく知るひとり大谷さんを呼びました。一緒に見ていきましょう

ライター/大谷
「転職計画科」創業メンバーのひとり。桜庭の想いに共感し、大手新聞社からやってきた。退職を代行する者として活躍したのち、桜庭のアイデア「退職加速法」を誰でも使えるように体系化し、多くの自衛官の依願退職に貢献。自衛官にとって「稼げる転職」にするために今も奔走中。愛犬家であり2匹のチワワ専用のインスタグラムを持っている。

はじめに

はじめに結論から紹介すると、以前は希望すれば全員に退職代行サービスを提供していました。しかし現在はそうではありません。退職代行サービスを利用していただく前に、私たちは入念な面談(ビデオ通話もしくはチャット)をおこなうようにしています。例えるなら医者と患者のやりとりのように「本当に手術しますか?後遺症が残るかもしれませんよ?」という問いかけをおこなって、リスクを理解したうえで利用するか決めてもらっています。

このリスクというのは、いまあなたが想像しているものとちょっと違うかもしれません。「退職できない」とか「部隊に取り残される羽目になり、上級職からひどい扱いを受ける」のようなものではありませんよ。転職計画科の退職代行の成功率は99.9パーセントです。

さっそく解説に入ります。以前は成功率100%と言っていましたが、法律家の忠告にしたがって99.9%と言うようになりました。自信をもって100%と伝えたいのですが…どうか理解してくださいね。(でも本当は100%で、誰ひとり退職させられなかったということはないのですよ。)

辞められないということではないなら、そのリスクとはいったい何なのか?それをいまから説明します。

「面談ってなに。そんな固いこと言わないで、サクッと利用させて」と思う人もいるかもしれません。でもこの記事を読めば、その考えは変わるはずです。それはあなたが手術を行おうと検討しているときの医者の忠告のように、必ず聞いておくべき重要なことなのです。

この記事は、退職代行サービスの方針の移り変わりを知ることで、自分にいま本当に必要なプロセスは何なのかに気づくことができ「退職して、将来の展望を見失った状態で、そのまま長い期間あれこれ試してみたけど、気づいたら何の成果もなく数年を無駄にしてしまった」とならないようにするものです。

気軽に退職できることから、創設以来、利用者の数は毎年右肩上がりになっていますが、退職代行サービスをよく検討しないまま利用したことで、その後、思わぬ落とし穴にハマる自衛官が増えています。

そういった事態にならないようにこの記事を読んで、十分に検討するようにしてください。どうしたらいいか分からない場合は、迷わずご相談ください。

国内初となる自衛隊専門の退職代行サービス

転職計画科の物語は、2017年に始まり、自衛官および自衛隊員の「退職」「転職活動」「入社後の活躍」の3つの領域を、他とは違う革新的な方法でサポートするという目標を掲げスタートしました。

あなたもそのうちの1つや2つはすでに知っていると思いますが、自衛隊を辞めるときに、あなたに挑んでくる何種類もの問題があります。

それを解決するために日本で1番最初に「退職代行サービス」という依頼者の退職実現に向けてはたらきかける仕組みを持ち込んだとき、それは新しい試みで、まだ誰も手を出していない領域でした。一般企業に対するものは2000年代からありましたが「自衛官を救出」しようとする人はそのとき一人もいなかったのです。

自衛隊の退職は「無理難題」と思われていた

当時はまったく前例がないアイデアだったため、最初に相談をもちこんだ弁護士からは「解決すべき問題があるのは分かるけど、一般の労働法は適用されないし、相手が相手だから」と協力を拒否されたり、最初にこれをはじめた時は、違法性を疑われることもありました。

(相手から嫌われることはあっても、違法ではありません)

それでも創立メンバーは、かねてから自衛隊内でおこなわれる上級職の退職妨害について問題意識があったことや、退職手続きに泣いている自衛官とそのご家族のためになんとか力になれないか、困っている人を救いたいという強い気持ちから「まずはやってみよう」と、勢いよく走り出したのです。

多くの自衛官を救出することができた

「相手は一般企業じゃなくて自衛隊だぞ?」
「うまくいくのか?」

周りはそんな反応ばかりでしたが、辞められなくて困っている多くの自衛官の救出に成功することができました。パワハラやイジメに合いながらも退職できなくて絶望している人や、本気で命を絶つことについて考えが浮かんでいる自衛官を、最悪の事態から守ることができました。

対自衛隊「無敗の退職代行」

成功率は99.9パーセント。腕のいい顧問弁護士にめぐり合うこともでき、百発百中で本人の「退職の意思」を関係各所に届けるノウハウが確立されました。

「自衛官が、自衛隊を辞めて、自衛隊の人ではなくなる」という部分に限定していえば、これ以上ないパーフェクトな成果を上げています。

ですからあなたも希望すれば自衛隊を辞めることができます。それはもう確定していることなのです。ただし、利用するかどうかの選択においては、かなり慎重にならないといけません。

(2023年4月、これまで延べ800人の退職に、支援の手を差し伸べることができています)

市民権を得た「退職代行サービス」

かつては先鋭的だった退職代行サービスも、ニュースの報道で世間の注目を集めることになった2020年頃には、以前のような衝撃はなくなりました。広く認知されたことで、ある意味標準的な手段になり、珍しいものではなくなったのです。

ひときわ目立つ「退職決定力」

そして一般企業でも、自衛隊においても、退職代行をブロックしようと対策がおこなわれるようになりました。

初めの頃と比べると難易度は上がりましたが、私たちが保有する退職ノウハウはかなり高いレベルのものなので、依然として誰ひとりこぼさずに退職させることができました。

それに「自衛隊も対応可能」とうたっている他業者による“質の悪いサービス”のせいで「自分の退職手続きを荒らされた」とか「余計に辞めづらくなり、居場所がなくなった」と相談を受けることも増えていたので、むしろそれらの“使えない業者”が淘汰されていったことは、私たちにとっても、退職を心から願う自衛官とっても、良い結果になりました。

退職代行サービスの認知度ともに利用する自衛官は増えたが…

当然、退職代行サービスの認知が広まったことで利用してくれる自衛官の数は増えました。こういった支援内容があることを知らないまま辛い状況にずっと耐えていた人にも、転職計画科の名前が届くようになりました。

しかし、その反面、決して“嬉しい誤算”とは言えない「安易に退職代行を利用する人」が増えることにもなったのです。そしてそれは、本人にとって苦しい現実を受け入れることになったのです。

自衛官専門の「転職計画科」が考える、退職代行サービスの本来の在り方

私たちが念頭に置いている本来の退職代行サービスの在り方は「無理やり退職を引き止められたり、妨害されたり、なにかしらの強要をうけて困っている人が救われるサービス」です。

1.人格を失わせないために

自分で言い出すことができないくらい上司に怯えていたり、ブラックな環境・人から受けた精神的苦痛のせいで心が壊れてしまったり、深刻なイジメからのがれるためや、うつ症状や適応障害などで出勤を拒否したいものの、自分で言うと怒鳴られたりさらにストレスに合うといった悩みを解決する手段です。

2.内定取り消しにならないために

それと、私たちの顧客は自衛官なので、これにもう1つ強調して付け加えると「遅すぎる退職手続きが、就職活動に影響して、採用が取り消しになってしまう事態を避ける」ためのものになります。

無責任さを助長するものではない

しかしそれが、元気で余裕のある人で、転職において最も大事な「再就職先」を十分に検討しないまま、退職にかかわる面倒事を丸投げするために使われることのほうが多くなりました。

これが退職代行サービスを与えるかどうか問題に向き合わざるをえない課題を生み出したのです。

退職代行サービスの「裏の結果」―このリスクを知っても退職代行を今すぐ使いますか?

代理人を通したといえば聞こえはいいですが、やはり「第三者の力で強引に退職した」という結果になります。健康上の理由など、どうしてもすぐに辞める必要がある人を除いて、通常は①事務の引継ぎや後任者へ申し送り事項を伝える②企業からオファーレター(採用通知)をもらっていて入社先があらかた決まっているなど、やることをやって辞めるのが一般的です。

そして、それより前の段階から「完全な転職」であるために必要な“あらゆる要素と計画”を実行しているものです。それは「自己洞察、キャリアプランニング、情報収集、企業調査、応募書類の作成」などといったものです。

退職代行後「また転職を繰り返す」

退職代行サービスが広まったことは、利用者の数が増えて、売り上げ的には私たちに利益をもたらしましたが、上記のことを放棄したまま退職を早急に実行した自衛官がその後どうなったか?追跡調査して分かりました。

「退職」という結果だけを急いだ人に、データとして明らかな傾向が見られたのです。

職代行を利用した自衛官は…

一般企業を3ヵ月以内に辞めた人「65.8%」
1年未満で辞めた人「80.5%」

つまり代行利用者10人のうち8人が、1年未満で会社を辞めて、また転職を繰り返していることが分かりました。2人はその仕事を「自分の定職」にして、あとの8人は仕事を続けられず、一時的あるいは長期的な「無職」を経験することになっていたのです。

予想外ですか?これこそ「警告」として退職代行サービスを利用しようと考えているあなたが知っておくべき「重大なリスク」になります。なぜこんなことが起きているのでしょう?

転職計画科は、真実を伝えないまま、あとあと不利益になることを知っているのにそれを隠して、売り上げのために退職代行サービスの利用をうながすような「不誠実さ」はあいにく持ち合わせていません。

私たちは真剣にこの問題に対処し、あなたの将来を良いものにしようとしています。

コメント/田所 剛

3ヵ月で65.8%、1年未満で80.5%…
これは、比較的「元気で健康で、余裕があるが、将来の展望がなく、採用も決まっていない状態で退職代行、もしくは内定が決まっていても「転計基準」の選び方をしていない人たち」のデータです。うつ症状や適応障害などの心の病気にかかっていたり、深刻なパワハラやイジメからのがれるために退職代行をしたという人は含まれていません。あともう1つ「転計基準を満たしたグループ」も外されています。このグループは「民間で成功した理想的な自衛官グループ」として、私たちのあらゆるコンテンツのなかで、しばしば比較対象として使われているグループのことです。いわばお手本にすべき人たち。実はあなたにもここを目指してほしいと期待しています。

退職代行した自衛官たちが“すぐに転職を繰り返した理由”

自分のやりたいことではなかった
そこで働く意味が分からなくなった
その仕事に志が持てない/楽しくない
活躍できるイメージがない/将来が見通せない
会社の雰囲気が合わない
いざ入社してみてギャップを感じた
仕事のやりかたが自分に合っていない

これを見てあなたは何を思いますか?圧倒的な「準備不足」だったということが分かるはずです。

本人としても無職になったり、転職の失敗をはじめから望んでいたと言う人は誰一人いません。

ですが、結果として彼らは、転職を繰り返し、自衛隊にも一般企業にも自分の居場所はないと思い込んだり、自分には価値がないと自分の存在を疑ったり、自信を無くすなど、苦しいループを辿ることになったのです。

「高確率」よりも「ほぼ確実に」に起こる現象

あなたも「まさか自分が?」と疑うでしょう。でも準備不足のまま退職代行をつかった自衛官の8割に予期せぬエラーが起きていることは事実なのです。この8割というのは異常な数字です。何人もの人が“陥りやすい”ことを証言している、まさに証拠ととらえるべき明らかなパターンです。

だから、何が起きているのか、その答えをまだ知らないあなたも、性急に退職を求めてしまうと、同じような結末をたどる危険性が非常に高いでしょう。

“なにか”が欠けたまま、退職という結果だけを急いでしまうと、適職に就けず、働き方が定まらず、収入が安定しないといった真のリスクに直撃することになるのです。

自衛官にとって転職は無謀なチャレンジなのか

無謀だったのでしょうか?自衛隊から民間に転職することは、わざわざ「挑戦」という2文字を付けなければならないほど難しいミッションなのでしょうか?いいえ、決してそうではありません。

ではなぜ退職代行サービスを利用した自衛官は、新しい職場を3ヵ月で辞めて、また転職を繰り返しているのか。そのほとんどが1年も持たないのか。その原因とはいったい何なのか?どんな意思決定がまずかったのか?

退職代行が一時的な苦しみから解放できるものであっても、そのあと働き方が定まらない、生き方が分からない、といった別の苦しみを生むものになってはなりません。

これまで多くの自衛官たちと一緒に転職をすすめる機会に恵まれてきましたが、それなりに成功を収めている自衛官は大勢います。ただ失敗している人に共通しているのは「辞め方」「転職の準備の仕方」に問題があったのです。

退職代行の使い方にもセンスが問われる

なにも退職代行サービスを使うなと言っているわけではありませんよ。個別の状況によっては「未来をものにする」とか「可能性を逃さない」といった点でかなり有効なものになります。

具体的には、

「狙っていた企業からオファーレター(採用通知)が届いて、“●月●日に出社してください”と就業開始日が決まったが、それまでに退職できそうにない。どう考えても間に合わないため内定承諾書を書けない。このままでは正式な内定にはならず採用が流れてしまう。」

などといった、退職手続きの進捗が計画の一部を潰しかねない状況です。

未来を確定させるために使うことと、不確定な未来に頭から突っ込むことに使うのとでは、同じ退職代行でも明確な違いがあります。

適切なタイミングで使わなければ、将来を不安定なものにしてしまったり、自ら可能性を閉ざしてしまうことになるのです。

もうひとつ知っておくべき事実

ここでもう一つの傾向をお伝えします。

採用が決まっていない状態で退職代行した人たちは「面接の回数、履歴書を郵送した回数が多い」ことがわかりました。つまり求職してもことこどく振られ、1社のオファーレター(採用通知)をもらうまでに、より多くの不採用を経験していたのです。

退職代行を急いだグループ(平均数)

書類選考(企業に履歴書などを送った数)18社
一次面接 3社
採用通知 1社
内定   1社

転計基準で転職をすすめたグループ

書類選考 3社 
内定キープ 3社

1つの採用をもらうために、何度も履歴書や自己PRを書き、切手を貼り、ポストに投函し、いくつもの会社を渡り歩くも、せっかく労力をかけてやっと入社できた会社をすぐに辞めているという結果になりました。

退職を急いだ人は…

・就活がうまくいかない、不採用が多い
・無職の期間が長い
・9割がまた次の仕事を探している

転職に必要なピースが揃わないまま、あるいは自分に何が不足しているか分かっているもののやるべきことを怠ったまま、退職代行サービスを利用したことが、直接的に不採用が多いことに関係するポイントが2つありますので紹介します。

不採用原因1.リファレンスチェック

まず1つ目が「リファレンスチェック」です。

リファレンスチェックによって退職代行サービスで辞めたことが企業に悪印象として伝わってしまうことが原因の1つとして挙げられます。これは転職の知識としても覚えておいてください。

リファレンスチェックとは

リファレンスチェックとは「身元照会」という意味の単語です。

あなたが「単なる応募者」から「候補者」に変わり、採用プロセスがあなたのために行われるようになると、それまでの働きぶりや勤務状況について偽りがないか確認するために、直近まで働いていた職場に確認が入るのです。

経歴詐称を防いだり、履歴書に書かれていないことを発見したり、面接では分からなかった人柄や性格、習慣や価値観、人付き合いやコミュニケーションなど「客観的な回答」を得て、応募者のことをより深く、より正確に評価するためにおこなわれます。

今ではどの企業もリファレンスチェックは当たり前になりました。

リファレンスチェックのメリット

ネガティブなイメージを持つ人もいますが、悪いことばかりではありません。

ミスマッチを防げる

ミスマッチが起こらないようにするためが主たる目的です。「企業の価値観や雰囲気に合わない」といった人を採用してしまうリスクを防ぐメリットがあり、それは応募者のあなたにとっても同時にメリットなのです。

「合わない職場で苦労する」のようなミスマッチが入社前に判明できれば、あなたの個人的な目標を達成できると見込んだ“会社候補リスト”から1つ除外することができます。

オファーレター(採用通知)を貰いやすくなる

また、面接では伝えられなかった情報やあなたの良いところを知らせることができ、ほかのライバルの応募者よりもあなたに注目させ採用に積極的になってもらうことができます。

働きやすくなる

強みや弱みを知ってもらえる機会になるので、適切な配置がおこなわれ、また適切な仕事範囲が与えられ、働きやすさにつながります。それは新しい職場にすぐに慣れて、早く活躍できるということです。

リファレンス先の印象が悪いと…

正しい情報を応募先企業に提出していれば、リファレンスチェックは転職においての「後方援護」になるわけです。しかしそのときに

「本人からは何も言われず、突然、退職代行サービスで辞められたんですよ」

などと悪印象であったことを言われたらどうなるでしょうか?

「それは是非とも、我が社に来ていただきたい人材ですね」とはならないことは分かるはずです。

リファレンス先の人を味方にできるかが肝

退職代行を使わざるを得なかった理由があなたからきちんと説明があり、またあなたの部隊の上司もその理由の説明をしてくれるなら、リファレンスチェックによって採用候補者の資格を失うことはないでしょう。

例えば上司がこのように言うことです。

「上司である私としても、彼の退職をスムーズに進むものと願っていましたが、自衛隊では私よりさらに上級の部隊に承認を得るプロセスがあり、それには数ヶ月もかかってしまいます。彼のことを応援したいので退職代行サービスを使うことに同意しました。そうです、すべて把握しています。」

といった内容です。事前にあなたは、リファレンス先として連絡が来たらこのように答えてくださいとお願いすることもできます。

しかし部隊で中途退職者が出ることは勤務評価に影響してしまうため、ましてや退職代行サービスのように自分を勝手に飛び越えて話が持ちこまれることに、ほとんどの隊長は同意していないでしょう。

まるで恨みを持った強盗のように、あなたの内定をさらっていくことに躍起になる上司もいるかもしれません。

経緯と正当な理由がなければ、退職代行は「NG対象」に

退職に好意的なアイデンティティがない上司を事前に説得して、味方になってもらうことをしなければ、リファレンスチェックによって退職代行サービスを使ったことはあなたの欠点に代わってしまうのです。

だからといって、どんなにあなたが味方になってくれるよう説得しても、かたくなに退職代行サービスを利用した退職を拒否し、それを使うことに同意を得られない場合のほうが多いでしょう。自主的な依願退職すら認めてもらえないかもしれません。

そうなると退職代行サービスを使うことになった経緯と正当な理由を示すことができません。どの企業を応募しても、自分の元居た職場の上司にブロックされるのです。

退職代行を選んだ場合のリファレンス対策はある

このように味方になってもらえる見込みがない上司の場合、リファレンスチェックを無害化する方法を、転職計画科は教えることができます。

退職代行を使わざるを得なかった「理由と状況」を積極的に作り出し、その経緯を応募先企業に説明できるアイテムを準備しておくのです。

それは「退職の奮闘日記」とも呼べるようなもので、

「このような経緯があり、あらゆる働きかけをおこないましたが、願いが叶わなかったため、仕方なく退職代行を使いました。」

と説明できるような資料になります。転職計画科ではこれを「リファレンス対策キット」と呼んでいます。

ただそのためには当然ながら理由づくりとして「退職行動」を起こす必要があるため、完全に前振りもなく上司になんの相談もなく、いきなり退職代行を行使して自衛隊を辞めるということはしません。もしそれをしたいなら、狙っていた企業からことごとくフラれるなど、いま話している諸々のリスクというリスクを引き受けることになります。少なくとも最低1回は上司に対してアクションを起こすことになります。

そして次の章でも説明しますが、この期間をうまく活用して、あなたの本当の適職を見つけるための「自己洞察」にあてるのです。

解説・ナビゲーター/桜庭将

「自己洞察」は、転計基準の転職をするためのアクションプランの1つなのだが、実は自己洞察のプロセスをおこなうと、狙った企業から採用されやすくなることの他に、「依願退職」がすんなり認めてもらいやすい効果があることが分かった。「転計基準」の転職をおこなうと、個人成長率の高い「ヒーロー社員」に変身することができる要素を身に付けた上に、退職代行を使わずに辞めることもできるぞ。

上級職が固すぎて退職代行を使わざるをえない状況でも、リファレンス対策キットが手に入るし、あなたは真に達成したいと思える野心的な目標と、情熱をもてる適職をみつけることができる。そうなればただの自衛官から個人成長率の高い「ヒーロー社員」に生まれ変われるのだ。収入も増えるし、充実度もちがうから、就職先を簡単に辞めるはずもない。あなたにもこっち側のタイプの人間になってもらいたい。

個別の状況に応じて、最適な方法をレクチャーしているので、詳しくは相談から送ってほしいぞ。

不採用原因2.退職の理由が浅い

もう1つが「退職理由をきちんと説明できない」「退職の意図が自分でもわかっていない」というのものです。これは退職について十分に考えることなく退職代行サービスで“時期尚早”に辞めてしまったことが、不採用の多さ、ふたたび転職を繰り返すことに繋がっています。

退職は「生き方が変わる」重大イベント

退職理由をきちんと説明できなければ面接で落とされます。理由が「浅い」と、自己分析が十分にできていないと判断されてしまいます。

あなたは何のために転職するのでしょうか。あなたにとって自衛隊退職の目的や意図は何でしょうか。

この旅の終わりは何を意味しますか?
なにを決意したのですか?

人生においてどんな節目にしたいですか?

桜庭 転二郎

「退職の目的は、ただ単に、退職すること」で、それは自衛隊で経験しているあらゆる苦悩から解放されることが目下の目標になっている。こういうものではありませんか?

採用面接ではあなたの目標を語ることが求められます。そして退職理由を聞かれたときに、目標なしに語ることはできません。

そこであなたが掲げる目標が「自衛隊でなれければどこでもよかった」というものであれば、確実に落とされます。そうと明言する人はあまりいないと思いますが「取ってつけたようなもの」だと企業の採用担当者は見抜きます。

それまで数百人あるいはもっと多い数の志望者を見てきているのです。そして彼らにとって最も関心があるのは「企業が求めることと、個人的な目標が一致していて、活躍できる人材かどうか」です。

何を目指したくて自衛隊を辞めたのか

退職したいから退職したいんだと言いたい気持ちはわかります。そこまで考えてられる余裕がないのだと。

人間関係、部隊のこと、転勤のこと、定年のこと、営内ルールなど、あらゆる退職のキッカケを転職計画科は知っています。もちろん、決定的なただ1つの要因だけでなく、いくつもの理由から辞めたい感情が生まれたことも。

しかし企業にとってはどれも「関係ない」のです。すこしドライかもしれませんが、企業が採用したいのは「会社の目標を個人の目標のように」活躍できる人なのです。極端に言えば、

「私のやりたいことや、真に達成したいと思う野心的な目標や夢が、ここなら叶えられる。それは御社にとっても利益になるでしょう?」

と言える人が強い。

自衛隊を辞めたかった→「結果としてこの会社に辿り着きました」ではいけないのです。「この会社に入りたくて、自衛隊を辞めてきました」が正解なのです。

しかし「まだ」今は、真実は違うかもしれせん。辞めたい気持ちのほうが強くて、今はそういうものを見つけられていないかもしれません。自衛隊を退職したいが本音という方が多いでしょう。

でもここで「退職のための退職」ではなく「大きな展望のための退職」に書き換えるのです。つまり、退職理由が“直線的に“志望理由につながっているものにします。

それをしないまま今すぐ出たい感情にかられて退職代行をつかった人は「自衛隊を辞められたら、正直どこの会社でもいい。外の世界で働けるだけマシだ。」と言っているようなものです。これまで説明してきたとおり失敗しています。

だから取ってつけたような志望動機になり、採用担当者は目もくれないのです。そんな状態で入れる会社もたかが知れてます。その人のことを真に理解して評価したのではなく、ただ誰でもいいから人材を入れたいというような仕事になるわけです。

安月給の誰でもできる仕事をするために、自衛隊の安定を捨てたわけじゃないという気持ちにもなります。結果として、適職を探すために1年以内にまた転職を繰り返しているのです。

なぜ退職するのか、この転職にはどういう意図があるのか、自分の人生において自衛隊退職はどういう節目になるのか?そしてこれからどう生きるのか?

自分の性格・適性・価値観・問題解決意識・目標・人生観をどう絡めて、キャリアプランニングに落とし込むのか? どんな役割を担って社会と関わっていくのか?何を仕事にして他者の願いや幸福に関わっていくのか?

桜庭 転二郎

そこまでしっかり考え抜いた人たちは、狙いを絞った企業だけに限定し、見事な応募資料を用意し、嘘偽りのない言葉で面接官を魅了し、通過率も高く、ムダのない転職ができています。

新しい仕事にもすぐに慣れて「個人的な目標の達成」と「顧客の幸福の貢献」を両立し、ヒーロー社員としてその会社で戦果を上げているのです。

自己洞察していくと、退職はただ単に辞めることではなくなり、もっと大きな意味を持つようになります。「人生」の大部分を占めることになる「仕事」について考えることは、自分自身をどう定義し、どのような場所で、どんな方法・手段で証明していくかを考えることです。自衛隊を辞めることは挫折なのでしょうか?キャリアの失敗なのでしょうか?いいえ、しかし本人が無計画で、無頓着で、無鉄砲で、何も考えなければ、そうなる可能性はあります。本人がこの問題に向き合おうとすれば、転職を素晴らしい体験に変えることができます。

退職理由を「キャリアプランニング」に変える

そしてヒーロー社員になったそんな彼らもまた、どこかのタイミングでその会社を辞めてまた別の会社に転職しようとします。でもそれはキャリアアップとして、年収もポジションも会社における本人の重要性も上がっていくための転職になるので、1年未満でまた別の仕事を探している人のとは違います。

これが転計基準で転職した自衛官たちが、実際に歩んでいる人生です。退職理由を自衛隊への不満や恨みつらみなどネガティブな意味で持つのか、人生設計図を引きなおすものとしてポジティブな意味をもつ退職に変えるために真剣に自分と向き合うのか。退職の「捉え方・考え方・取り組み方」のちがいで、同じ自衛官というバックグラウンドでも大きな格差が生まれています。

退職代行で早急に退職を実行してしまうと、このようなことに考えが及ばないまま、自分を「放流」することになります。自分の行きたい場所がわからないままでは、それは「自分に適さない仕事に就くリスク」としてあなたの人生に襲いかかってくるでしょう。

退職という目的が果たされたあとの目的がない人生ほど、空虚で、つまらなくて、苦しい人生はありません。

生きる意味を見出せないまま、ただ生存に必要なお金を稼ぐための毎日といったらどうでしょう。誰もそんな状態を目指したいという人はいませんよね。目的がなければ走ることはできないのです。

ただ嫌な思い出だけを作ったのですか? 自衛隊で得た知見、教訓、価値観の変化はこれからの人生にどう使うことができますか? 中から見える外の景色はどういうものでしたか? 自衛官のあなたが外の世界を目指して、第一にどこで活躍している姿を想像していましたか?

桜庭 転二郎

自衛官にとって退職は新たな人生のはじまりを意味します。企業から企業へ移動するのではなく、自衛隊から企業へといった全く別世界がはじまるわけです。だからすでに一般企業で働いているサラリーマンよりも退職をおこなうことに対する考えの「厚さ・深さ・重さ」を持たなければなりません。「薄い・浅い・軽い」ものでは歯が立たないのです。

退職代行サービスは、退職という目標を達成するものだが、あなたの目標が退職であってはならないということだ。退職はもっと大きなあなたの目標を達成するために行うもの。であるということを認識することがめちゃくちゃ大事。

そして退職は出発点になる。退職代行サービスを使えば、否が応でも「出発」することになる。で、出発したけど、じゃあどこに向かうんだい?どこに向かうのか決めていたのかい?ってことになるよね。

“個人成長率の高いヒーロー社員”になった自衛官グループはなぜ民間で活躍できて成功したのか?
それは「どのようにして辞めたか?」に置き換えることが出来る。

ただ職がないから職を希望する人でなく、明確な意志をもった志願者であった。その仕事をしたい明確な意志をいつでも伝えることができる状態であったということ。

個人成長率の高いヒーロー社員となった自衛官グループは、もともと資質や才能が備わっていのかと聞かれたら、決してそうではない。

それが伝われば不採用の数も減るぞ。

そのためには、やはり自己洞察を深めることが必要

・自分を洞察して、分析した結果「この仕事に向いている理由」

・なぜその会社で働きたいのか「相手にもメリットが備わっている個人的な事情」

入社後の活躍や働く姿をしっかりイメージできていたかと問われたとき、自信を持って「はい」と答えられる状態であれば、それは退職の合図です。それまで耐えられるかどうかが未来を実りあるものにすることに繋がります。

転職活動に不採用は付きものですが、狙いや目標もなく、ただ働く場を探し求めてるだけでは、それは単なる苦行です。書類選考で落とされる、やっと面接に呼ばれても落とされる、自分を否定された感覚になり自信を失い、どこにいっても自分はダメだとか、自分は必要とされない人間だと思い込む。そういった印象を与えてしまい、あなたは採用できませんと言われる。このような悪循環になる

退職という目標を達成するものだが、あなたの目標が退職であってはならないということだ。転職はもっと大きなあなたの目標を達成するために行うもの。

その後、運営していくなかで明らかになった「新たな課題」や「追跡データ」をもとに、桜庭と私が出した結論は、退職代行は最初に取るべき手段ではなく、最終手段として使うものに変わりました。その代わりに置き換えられたのは、自力で辞める方法を公開して、自分の力で退職をしてみるというものです。ミスしたときのバックアッププランとしてプランBにあたるのが退職代行サービスです。

このようにコアとする事業やメッセージを何度か変えながら、ある一面としては自衛官の退職を手助けするものとして、もう一面では再就職先の選び方に失敗、生き方を教え、成功に導くものとして、

なぜ退職するのか?この転職にはどういう意図があるのか?やはりそこまで考え詰める必要があるということを意味しています。私たちは誰でも「節目」をいいものにしようとしています。それを

ノウハウができた

転職計画科の目標は、自衛官の退職の摩さつを大幅に軽減することだ。それによって自衛官たちは自分の新しいキャリアを育てる戦略を考え実行することに集中できるようになる。辞められない心配や不安にとらわれることなく、本当に大切な「自分の核と向き合う時間」を取り、存分な転職準備に取り掛かれるようにすることだ。恐れをやり過ごさせ、先延ばしを断ち切らせ、何からも圧倒されることなく、あなたが人生に何を願い、何をして生きていくのかに向き合えるようにすることだ。

面談がある

退職代行を使うとリスクがある

そのリスクは辞められないことではない

辞められるが再就職に影響する

1つは、連続して不採用に見舞われる

自信を無くしたり、生き方に影響する

もう1つは、自分に適さない仕事に就くリスク

人生に展望がないので職が決まってもすぐに辞めてしまう

3ヵ月以内に〇パーセントがまた転職しているデータがある

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