退職自衛官のキャリアメンター|民間企業で働く方法

問い合わせが急増/自衛官の心境に変化

    
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問い合わせが急増/自衛官の心境に変化

問い合わせが増加した理由

ここ最近の問い合わせの件数に「転職計画科」も驚きを隠せない。「転職したいです、今からでも自衛隊を辞められますか」という連絡であふれかえっている。転職計画科は数少ないスタッフ(精鋭たち)で切り盛りしているため、現場はてんやわんやだ。それに加えて、過去に相談をきいてもらったまま、決断を先送りにしていた自衛官からも「悩むのは終わりにします」などのメッセージがドドっと届いた。

おそらく時期的に“あのこと”が関連しているのは明白だ。

そう、世界で起きている争いがきっかけで転職計画科にこぞって自衛官が殺到しているのである。

選択は正しい

ただ辞めるだけなら、うちより安くすむ退職サービスはいくらでもある。(自衛隊に効果があるのか不明だが。安く済まそうとして余計に退職がこじれても知らないぞ。)

ところが、ただ辞めるだけではなく「転職計画科にならって質の高いおいしい企業を探し当てよう」「さらなる年収アップをしよう!」と目論んでいるのだから、なんとお目が高い。

自分の将来のために“何が役立つか”真剣に考え、賢明な判断ができる真面目な人たちだ。

(転職計画科では、自力で辞めることを推奨していてその方法を公開している。もし辞められなくても、退職代行サービスというプランBがある。そして転職においてのプロセスは、成功する自衛官を生み出すための唯一無二のものになる。)

もし、退職のこと、再就職のことで不安なら、あなたも転職計画科のもとに来るといい。

あなたも自分の気持ちに従えばいい

今回の戦争に対する見方、考え、意見、主張は、人それぞれだ。自衛官だからといって考えまで強制させられるわけではない。だが「いつもの想定」ではなく現実の戦争となるとやはり悲惨だ。

知ってのとおり、日本も戦争に関わることになれば、今とはまったく状況が変わり、いくら辞めたくても退職は認められない。自衛隊法40条がこれに関わってくる。いわゆる“防衛出動発令中”となり、

嫌な上司

「服務の宣誓をしているんだから、退職は認められないから。じゃあな。」

という、いつもの退職拒否文句も、このときばかりは本物のものになってしまう。

ニュースで報じられた『義勇兵』のように、率先して平和のために自分の命を捧げられる精神は単純に凄い。私が自衛官だった時にいざ戦闘となっていたら、ひるんでいたかも分からない。その勇敢さは素直に称えたい。

しかし、転職計画科は、いつどんなときも“転職を考える自衛官の味方”という立場だ。相談してあらゆることを比較検討してみた結果「僕は自衛隊にいたほうがいいということが分かりました」と言われることもあるが、むしろそれも全然アリだと考えている。その人にとって必要なプロセスだったわけだから。

「転職を考える」とは、自分の働き方、自分の人生、自分の命の使い方に触れる行為だ。

答えを探すために活用したり、自分の気持ちを確かめるために相談にくることも、よしとしている。あなたが疑問を抱えたまま自衛官をやるよりも、しっかり気持ちが入って自衛隊に戻っていく姿を見届けることも、また転職計画科の役割だと考えている。

そして、あなたがいよいよ決断して行動に移す瞬間がやってきたときに、必ず立ちはだかることになる退職の壁や、再就職先の選び方で、しっかり利益を得てもらえればいい。他とは一線を画すやりかたで、あなたも、転職で人生逆転した「理想的な自衛官グループ」の仲間入りになるのだ。

“元自衛官の”あなたにしかできないこと

あなたの代わりは他にいくらでもいる。これが恋人から言われたセリフなら最悪な気分になるが、自衛隊の場合、よほど特殊なポジションでない限り、あなたとあなた以外の労働によってもたらされる価値に大した差は生まれない。

あなたが抜けた代わりに、他の人が就いたとしても、その業務の質が変わったり、その仕事から生み出される利益が増えるといったことはないだろう。

自衛隊内における「あなた」と「他の誰か」労働は、組織にとってはどちらも変わらないのだ。

だから自分が辞めた後のことを気にして、退職に躊躇ちゅうちょする必要はないのだ。むしろ「自分にしかできないことって何だろう?」と考えをめぐらせるほうが、よっぽどあなたにとって価値を生み出す時間になる。

もしあなたが、国のために何かしたいという気持ちに後ろ髪を引かれるのであれば、自分の収入を増やしながら『社会に貢献しよう』とする人がいることに目を向けてみてみよう。

私が自衛官一匹のときよりも、はるかに多くのギフトを国民の方々に届けることができていますよ!

実際に、ビジネスの世界で成功して、サラリーマンの平均よりもずっと高い給料をもらい、自分の生活費を十分に確保してもなお余ったお金で、被災地に支援物資を送ったり、国際NGOに寄付している元自衛官もいる。転職計画科としてはそういう人を輩出できたことがなんとも誇らしい。その尊い行いによって何十人、何百人が救われているのだ。

そういう生き方だってある。

いずれにしても選ぶのはあなた自身だ。あなたには選択肢がある。そのことが、別の生き方をしてみたいという気持ちをより一層かきたてるかもしれないし、また自衛隊で働く意義につながり、迷いなく自衛官をやっていくことだって十分あり得る。

ここでは、あなたが自衛官でなくても『国(経済)や地域社会に貢献できる』ことや、滅私奉公ではなく、他者に価値を与えながら自分自身の幸福も追求できる生き方があることを知ってもらえればいい。一般企業から日本の底力になっている元自衛官たちもたくさんいるのだから。

最後に1つだけ、注意点としてあなたに伝えたいことがある。それは「決断を先送りにせず、悩みを悩みのまま放置しない」ということだ。もし、あたらしい環境に飛びこむ勇気が持てず、いつまでもぐずぐずしているだけなら、それは悩んでいるのではなく決断を先送りにしているだけだ。ただ時間を浪費しているに過ぎない。

転職するなら早いほうがいい。若さは有利に働くからだ。1日1日若さを失っていくことを平然と黙認することだけはやめておいたほうがあなたのためだ。

心配を煽るわけではないが「やばい。辞められなくなってしまった」という状況になってからでは、遅い。

そんなに難しいことではない。迷いに答えを出すのは簡単だ。質問に答えればいい。あなたは転職計画科に頼み込んであえて質問されまくる道を選ぶのだ。それに答えていくなかで、自分のほんとうの気持ちに気づいていく。そんな使い方だって出来るのだ。

まずは1にも2にも「行動」だから、思いきって転職計画科の扉を叩いてもらいたい。

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